ガラ馬券

ガラ馬券, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=3024897 / CC BY SA 3.0

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ガラ馬券、あるいはガラは馬券の一形態。
正式にはダブル・セリング・ロッタリー(Double selling lottery)略してロッタリー、あるいはスィープステークス方式馬券ともいう。
日本では明治時代に発売された馬券の一種類であり、現代では見ることはできない馬券である。
競馬に賭ける方法の主なものとしてはガラ(ロッタリー、あるいはスィープステークス方式)以外にパリミュチュエル方式(現代の普通の馬券)とブックメーカー方式がある。
ガラ馬券は購入した時点では自分が買った馬券がどの馬を対象にした馬券か決まっておらず、馬券購入後にくじ引きで自分の馬券に対応する馬が決まり、レースでその馬が勝てば配当を得られるという仕組みである。
馬券に対応する出走馬を決めるクジ引きでは、番号を書いた木札を入れた箱を回してから木札を取り出すが、この際にガラガラと音がしたのでガラ馬券という。
日本では明治時代の横浜競馬場を運営していた日本レース・倶楽部がガラ馬券を発売し、極短期間だが1906年(明治39年)に池上競馬場を運営した東京競馬会でも発売された。
日本レース・倶楽部も東京競馬会もガラ馬券のみを発売したわけではなくガラ馬券と勝ち馬を予想して指定するパリミュチュエル方式の2方式を併売していた。
後述するように馬券のオークションが行われて客同士での駆け引きが行われるためパリミュチュエル方式とは違った面白さがあるが、不正が入り込む余地が大きく、実際に不正が横行した。
また、明治から昭和初期までの馬券は建前としては馬匹改良の支援の為の「馬匹の鑑定技術向上のための」投票ということになっているが、勝ちそうな馬を予想して馬券を買うわけではないガラ馬券は建前としての馬匹改良への支援の趣旨にも合わず、そのため勝ち馬を予想して買うわけではないガラ馬券は日本では明治に発売されたのみであり、大正以降から現在に至るまで日本ではガラ馬券は発売されていない(満州国の競馬では満州国独自の競馬法が施行されていたため満州では昭和に入ってもガラ馬券は発売されていた)。
しかし、現代の競馬をはじめとする公営ギャンブル・数字選択式宝くじ・スポーツ振興くじは全てパリミュチュエル方式が採用されながらもランダム方式の投票券・くじ券の販売が禁止されているわけではなく、購入式別と購入金額・口数を指定した上で買い目の一部あるいは全部をコンピューターでランダムに決定させるクイックピック方式が一部で導入されている。
ランダム方式が採用されている馬券は日本中央競馬会が発売するWIN5ならびに一部の投票所で対応しているクイックピック馬券がこれにあたるが、いずれも購入者が任意の買い目を指定出来るにも関わらず、購入者の意図により買い目の一部もしくは全てをコンピューターにランダム決定させるものでありガラ馬券とは異なる。
対して、BIGのようにランダム方式でしか購入出来ないものがガラ馬券に近いものであるが、購入時点の売上状況・オッズを考慮して買い目をランダム決定するものではなく売上も締切時刻まで不確定であることから的中者・当選者の数はレース結果・抽選結果によって変動する。
しかし、オートレースにおけるインターネット投票限定の当たるんですは完全ランダム方式であるが、4重勝単式で考えられる全ての組み合わせ数(最大4096通り)と同じ口数の購入予約が集まった時点で購入が成立し、その時点で初めて買い目が重複することなく指定されるというガラ馬券に類似する方式が採用されている。
ガラ馬券の仕組みを池上競馬場で行われていた例で概説する。
例としてここでは競馬の出走馬は3頭(馬A、馬B、馬C)とする。
ただし、例なので出走馬を少数にしているが20頭以下なら何頭でも可能。
競馬主催者は1から20までの番号が記された馬券20枚を各10円で発売する(販売総額は200円になる)。
馬券の販売が終わったら、出走馬に対応する馬券をクジ引きで確定させる。
仮にクジ引きで馬Aは馬券16番、馬Bは馬券5番、馬Cは馬券19番になったとする。
この時点で馬券5番と16番、19番の3枚以外の17枚の馬券は対応する馬がいないため外れである(競馬の競走が始まらないうちに外れが確定する)。
その後、実際に馬の競走が行われ、馬Aが一着、馬Bが二着、馬Cが三着になったとする。
すると馬Aに対応する馬券16番の所有者が一着配当120円を受け取り、2着の馬Bに対応する馬券5番の所有者が二着配当60円を受け取る。
3着の馬Cに対応する馬券19番の所有者は配当無しである。
馬…